pp18の2回目

ゼンタングルプロジェクトパック18の2回目配信がありました。


リックさんが描かれます。マリアさんと二人での動画です。

ピグママイクロン10は、とても太い線を描くことができます。大胆でチャレンジング、このペンが大好きですとマリアさん。インクがたっぷり出るので、この半透明のタイルの上でもストレスなく線を引くことができます。

リックさんは太いホリバーのテープを描かれました。交差する2本のテープを描いたら、次のテープはピグママイクロン10で線を描いたら01に持ち替えて、クロスする線を描きます。細いオーラを足してひねった感じのホリバーを描かれました。

さらに太い彫りバーテープにも細いオーラを足して、この細いオーラの中に10のペンで細かなタッチを入れました。ボーダーの模様になります。

マリアさんが「このディテール大好きだけど、全然予想してなかった。なぜこれを描き足したの?理由があって、彼は知ってるけど、失敗をカバーするためよね。」「その通り」とリックさん。よく見るとわずかに線がクロスしてしまった部分があって、それを「複製」することで模様にされてたんですね。

いわゆる「失敗」と呼ばれるもので、何か新しいものを創っていく、ノーミステイクスの見本ですね。

さらに「ホリバーツイスト」ひねったホリバーを足して。「あなたチャビー・チェッカー見たいね。」(チャビー・チェッカーはザ・ツイストという曲の大ヒットで知られるアメリカの歌手だそうです。60年前のヒット曲。なので、私たちの歳がわかるわよね。とマリアさん。)

ワンストロークアトアタイム 一度に一筆ずつ。とおっしゃってますね。

Anything is possible with one stroke at a time.はゼンタングル社のスローガンです。一度に一筆ずつ描けばなんでもできる。という意味です。

そして「あなたの作品は私たちのと違う、それが肝心なところです。」とも。いつも講師の見本と同じでなくて構わないです。


さて、リックさんはひねったホリバーを2色のチャコールペンシルで塗り分けられました。

捻ったリボンの表裏が別の色になってる様に見えます。

この紙にはチャコールペンシルがとてもよく乗ります。「何もないところに色が乗って変化していく様子が好き」とマリアさん。白い紙に黒いインクで塗りつぶしを作るときのように、チャコールで表面が変化していく様子を味わいながら描くととても集中します。

さっ筆でぼかすとさらに綺麗です。

リックさんが「なぜたくさんさっぴつが入ってるかわかりますね?」と、彼は一色づつさっぴつを取り替えて、丁寧にぼかしてます。ここでマリアさんが「私は同じさっ筆でぼかして、色が混じっていくのが好きです。」と。以前のプロジェクトパックでもそうされてましたが、マリアさんはあえて同じさっぴつを使って色味が混じるのを楽しんで使う、というのをよくされます。「私たちが全く同じではなくて別々の方法で何かをするのを知ってもらうのが好きです。」「同じアイデアがあって、あなたと私が違う方法でやる、というので大丈夫です。」と二人で私たちが独自のやり方で描くのを励ましてくれます。

「自分に響くやり方を見つけて、その方向でやっていく、それが創造性です。」と。

リックさんは捻った感じを強調するのに、短い線を書き足して、それからぼんやりした線を書き起こし。それからホリバーの板に(私はホリバーを曲線で描くことが多くて、なのでホリバーはリボンとかテープ、の印象ですがリックさんは直線で描かれることが多くて、板と表現されます)シャタックというタングルを描かれました。

このシャタック、一つ一つ描いていく方が多いです。リックさんは最初三角が並ぶような幾何学的な線を描いておいて、そこにオーラの繰り返しを集中して描く、という方法をとられました。これは本当にゾーンに入っちゃうやり方。

マリアさんが「ちょっとした線の震えを利用してくださいね。機械で書いたんじゃない、人の手による作品だと伝わります。」と。ここでも励まされてるなあと感じます。

シャタックのような直線が並ぶタングルだと、「線が歪んだ」「感覚が均等でない」と、自分の描いた線に不満を持たれる方、多いです。でもその不均等さ、その歪みこそが人の手で描かれた愛おしい作品だと伝えてくれてるんですね。

リックさんが重ねて「線の不正確さや、紙の表面とインクの作用の違いが、模様の一部になります。タイルを回して同じ筋肉を同じ様に使っていれば、それはこの作品のテクスチャーになります。」と。いつもプロジェクトパックのたび同じことを聞いて、毎回安心します。

最後の三角は綺麗な三角形でないかもしれませんが、前の三角を見ればどの方向に線を引けば良いのかわかるので「ちょっと立ち止まって、どうかけば理にかなってるか考えてから描いてくださいね。」とマリアさん。


このシャタックにも前のリボンと同じように2色のチャコールを塗っていきます。シェーディングのようにたっぷり色を載せるところとぼかしていくところを作って。表青、裏オレンジのリボンが表、裏、表、裏と折られてるみたいな感じ。

塗り分けると綺麗です。「ステンドグラスみたいね」とマリアさん。

そして!「半透明なのを利用します」と、裏にインディレラというタングルを、新しいジェリーロールで。

インディレラは、点とカーブ(オーラ)だけでできていて、線がどことも交わらない、とても独特な構造です。「オーラの感覚ができるだけ同じになる様に描いています」とリックさん。描いてない場所がだんだん形に見えてきます。

お魚の群れのよう。リックさんは表は直線のホリバーで、裏は曲線でできたインディレラを使って、表と裏の対比を表しました。色も青とオレンジの対比になっています。

この新しいペンは乾いてくると銀色に発色します。でも裏から見ると青です。ですからこの半透明のタイルだと両面から楽しむことができますね。

リックさんはさらにサインでも半透明を利用して楽しい書き方をされました。面白いです。

「シェーディングを忘れてた!」「クッキーあげないわよ」楽しい二人です。

で、あれほど「さっぴつを分けて使うからね。」って言ってたのに、最後オレンジ用のさっ筆で鉛筆をぼかしてしまうリックさんでした。マリアさんが気づいて「もう一度言うけど、私はそうして色が混じってリッチな感じになるのが好きよ。」

私も好きです。

いろいろ遊んでみました。楽しかったです。

美鳥’s Midorish

猫アーティスト ゼンタングル®︎認定講師CZT 楽しく描いてハッピーに!

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