PP23 day09

ゼンタングルプロジェクトパック23の9日目は、リックさんとモリーさんによる提案でした。

お二人の会話がずっと続きます。


ゼンタングルメソッドは感謝で始まります。

今回リックさんは「ここまで自分が描いたことに、感謝しましょう。」とおっしゃいました。

大きな作品で、完成までに時間がかかりますが、途中で何度も「綺麗だな〜、こんなのが描けて嬉しいな〜」って味わって感謝する時間を持つことは大事ですね。


さて、画面が埋まってきてタングルたちは会話を始めています。よく聞いて下さいね。

画面がどれくらい埋まっているかは、人によって違うはずです。

今日はこの余白を埋めるためのプロセスとしてにポークルートを描きます。

05のペンで大きく描いてみて下さいね。

リックさんは「他の構造的なタングルと、オーガニックなポークルートとの対比が好きです。」とおっしゃいました。

モリーさん「ポークルートを大きく描くと白い部分ができて、それが他のタングルで埋まった場所との対比になります。ムーカとそのオーラのスペースはとても緻密ですが、ポークルートは白く抜けたスペースになります。」


構図を作っていくために、1箇所に限らず別の場所にもポークルートを描いて行きます。

ゆっくりと、上に、下に重ねて描いて深さを出して行きます。ポークルートは面白みがあって、こういう描き方に向いています。

茎の長さをいろいろにできるし「空間を埋める」とはいえ埋め尽くす必要はなく、「ここら辺でいいかな?」とか、「他のタングルを描こうかな?」とか、時々立ち止まってどんなふうに進めたいかを考えて。

タングルとお話する時間です。自分が創っている物とコミュにケートして。

モリーさんは真っ黒に塗りつぶす他にミストというタングルを使ってテクスチャーを入れる描き方も使われました。フェードアウトしていく感じです。


余白が大きければ、構図を作っていくために前に描いたキーコやプランタンを再登場させることもできます。画面のバランスを見て、好きなところに。

「これをコピーするのではなくて、インスピレーションの材料にして下さい。こうしようかな?ああしようかな?って考えて、自分の本能、自分が感じたことを信じて創って下さい。」


シェーディングで、モリーさんは鉛筆を使った「プッシュバック」という技法を使われました。ぐっと後ろに押しやる、、背景として後退させる、といった感じです。

「乱暴に見えるかもしれないけれど、ここは後ろにしたい構図なので、、」と、モリーさんグイグイ鉛筆を塗ってポークルートのスペースをにシェーディングをしていかれました。

「もしこれが『やりすぎ』に感じられたら他の方法をどうぞ。でも、いろんなやり方があるってことを、ちょっと試してみて。ただの紙の上なんだし、(実生活と違って)リスクを冒しても良い場所でしょう。」

モリーさんがシェーディングを足していくにつれ、

「前は競い合っていた場所が、メインのタングルが前に出てきました。

さっぴつでグラファイト(鉛筆の粉)を紙に入れていくと本当に滑らかな影色になります。

そして浮き上がってきますね。

ウィリアムモリスもこの手法を使っています。彼の作品の暗い部分が精巧な模様を作っていますね。」とリックさん。

「ロマンチックだし、ドラマチックよね。初めはちょっと怖いですけど。」とモリーさん。

全部を同じように濃いグレーにするのではなく、様子を見ながらバリエーションを持たせます。


自分の画面の中で、どこを上に浮き上がらせたいか、どこを奥にするか、中間はどこなのか?

感じて、考えて。画面を見ているとタングルが「前にしてー!」とか言ってきます。



描き手がリックさんに変わって、金のペンを使われます。

このペンには使い方の注意書きがあります。

まず蓋をしたままよく降ります。蓋を開けたらペン先を上にして中の圧を抜くためにペン先を押します。(ペン軸にイラストが描かれてますが、キャップで押すと良いようです)その後、ペン先を下にしてインクがペン先に染みてくるまで押します。押しすぎないように。書いた後はきっちり蓋をします。水平に保管します。インクがなくなっても燃やしてはいけません。


別に不要な紙を用意して試し書きをすると良いです。


リックさんはマンちんというタングルを描くときのように、ランダムに点、小さな丸をばら撒いたように描かれました。5分から10分、十分に乾かします。

十分乾いたら、05のピグマで丸を囲むように描きます。

「ピグマで丸を描いてから中に金を入れるのは、「太いペンをコントロールしなきゃいけないから難しいです。」

次に05ピグマでこのエリアの端をなぞります。印刷してあるストリングの線は枠の一部になるので、残すように気をつけてすぐ傍に線を引きます。

ここから、集中する時間です。サイズがバラバラの丸、(チップルというタングルです)をぎゅうぎゅうに詰め込みます。押し付けられてるように、詰め合わせて行きます。

スペースにぎゅうっと詰め込んだら01のペンで隙間を塗って行きます。作業に集中する時間です。

これは、単純だけどすごくかっこいい仕上がりになります。

4つの面を全部同じ書き方で埋めて行きます。

シェーディングは、際に濃いシェードを入れて、スペースの中程は白く残るようにさっぴつで伸ばします。さらに強いコントラストを加えるために、鉛筆でシェードを重ねます。

パピーハグが重なっている場所では、丸が「後ろにあるように」描きます。

白く残した部分には白チャコを足しますが、金の部分は避けます。

私は後でシェーディングしようと思います。今はこんな感じ。

美鳥’s Midorish

猫アーティスト ゼンタングル®︎認定講師CZT 楽しく描いてハッピーに!

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